いつもの私と私の雑談

日記と雑談。ドラマ感想多め。

春になったら

とても良いドラマだった。今シーズンの中で1位かもしれない(まだ終わってないのがあるので)。

 

私はTVドラマには季節感があるのも大切と思っている。このドラマは桜が咲く頃に娘は結婚し父親は亡くなるということが初回からわかっていて、この三ヶ月をこの親子と共に過ごしているような感覚がとても好きだった。

 

賛否あるようだが、私は木梨憲武の演じるお父さんもとてもよかったと思う。こんな明るくて芸人みたいな父親あんまりいないし、普通の俳優さんが演じてたら違和感あったかもしれないけれど、木梨憲武が演じることで「いそう」と思えた。お父さんが娘の夫の芸を指摘するのも木梨憲武が演じてるからこそ笑えた。

 

奈緒はこれまであまり上手いと思ってなかったんだけど(すみません)、今回でとても上手い女優さんなんだと確信。瞳という役を生きている感じがすごくした。(でも振り返ればあなたがしてくれなくてももよかったよね…)父娘の自然な会話や掛け合いも素晴らしかったし、娘の葛藤とか苛立ちとか繊細な部分もうまく演じていた。次もいい作品に巡り合ってほしい女優さんだ。

 

結婚と死という幸と不幸の両極端を同じタイミングで迎える、それまでの3ヶ月をとても丁寧に自然に時に哀しく時に可笑しく描き切った素晴らしい作品。時々挟まれる助産院の出産シーンも産後の私にはグッときた。また何年か後に見たいな。